脊柱管狭窄症は「どのくらい歩きたいか」で治療法が変わる

公開日: 更新日:

 50歳以上に増える脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて腰痛や足のしびれなどさまざまな症状が出てくる病気だ。加齢が主な要因なので、長生きするということは、この病気とうまく付き合っていくということでもある。ところが、それができていない人が圧倒的に多いという。横浜市立みなと赤十字病院整形外科・小森博達部長(副院長)に聞いた。

 脊柱管狭窄症はここ数年、新たな技法の手術が登場した。“新治療こそ良い治療”とばかりにすぐに飛びつこうとする人もいるが、その前にきちんと段階を踏まないと、後々、後悔する可能性がある。

「脊柱管狭窄症は、たとえばがんのように、〈このステージだとこの治療〉、という考え方ができません。絶対的な手術適応がないため、患者さんそれぞれの生活スタイルが治療を決める上で重要になります」

 脊柱管狭窄症は、MRIで脊柱管に狭窄が見られ、間欠性跛行という症状があれば診断される。間欠性跛行とは、「しばらく歩くと足の重さ、しびれ、痛みが出てきて歩けなくなる。休めばまた歩ける」という症状のこと。“しばらく歩くと”が、治療を決める上での重要ポイントだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは