演歌歌手 原田悠里さん(60) 食いしばり由来の難聴

公開日: 更新日:

 そんな時、歯茎の腫れの治療で飛び込んだのが、田町の長坂歯科です。今は噛み合わせの名医で有名ですが、たまたま駅の近くにあったので、歯茎の腫れを治してもらうために受診したのです。

 長坂先生は歯の診察もせず、いきなり大きなヘッドホンを着用するように指示し、聴力検査を始めた。こちらは歯を治したいのに、「一体何をするんだろう」と。

 難聴と左右の聴力のバランスの悪さを指摘され、先生はその場で右側でグッと噛むように指導されました。ほんの数分で顎から耳の辺りが緩み、口の開け閉めがフワッと軽くなった。この時、自分に必要な治療をしてくれるのはこの先生だ、と思いました。

 難聴の原因は左側だけを噛み続ける「食いしばり」。思い返すと、仕事が増えてうれしい半面、忙しさと自分を求めてくれるお客さんに少しでもいいステージを届けようと思うプレッシャーから、体は緊張状態が続いたままでした。それで、無意識に食いしばりをしていたんです。

 当時、撮影した写真は左頬ばかり。食いしばっている左側はシャープで、アゴのちょうつがいの部分にボコッと骨が飛び出ていました。逆に、右側はふっくら、やや二重あごになっていた。カメラマンさんが撮る私は、左頬がベストだったんですよね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動