料理研究家 鈴木登紀子さん(89) 糖尿病

公開日: 更新日:

 あとは「疲れたな」と感じたらすぐ座る。何か調子が悪いと思ったら、「ルル」を3錠飲めば大抵治ります。お薬を絶対飲まない方もいらっしゃいますけれど、我慢するより早めに苦痛を取り除いたほうが、あとの時間を楽しく過ごせると思います。

 そうそう、わたくし不良でございまして……。60歳過ぎてからたばこを吸い始めました。原稿を書く前の気付けにメンソールたばこを吹かしています。コーヒーも3年前からいただくようになりました。

 味気ないわびしい思いの食事をいつも我慢して続けるより、おいしい物をいただいて死ぬほうがわたくしは幸せだと思います。「あぁおいしかった」と思って人生を終えたい。この連載の名前、面白いわね。愉快な時は病気なんて忘れているわよ。

▽すずき・ときこ 1924年、青森県生まれ。46歳の時にNHK「きょうの料理」に出演し、料理研究家に。以来、43年にわたり「きょうの料理」に出演し、2013年日本放送協会放送文化賞を受賞。和食を取り巻く習慣や約束事、料理の心を一冊に込めた「ばぁばの料理 最終講義」(小学館)を7月に出版。現役の料理研究家としては最高齢で、来月卒寿を迎える。

【連載】独白 愉快な“病人”たち

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了