ポリープ抑制効果も 「糖尿病薬」が大腸がん予防を変える

公開日: 更新日:

「最初のきっかけは、善玉ホルモンであるアディポネクチンを欠損させたマウスに大腸がんを発現させると、正常なマウスに比べて大腸がんが大量にできるという発見でした。アディポネクチンが大腸がんの予防因子になると考えたのです」

 アディポネクチンの作用として、AMPキナーゼというエネルギーセンサーを活性化させ、がんのほか、糖尿病動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果がある。しかし、アディポネクチンを直接上昇させるのは難しい。糖尿病の治療薬であるメトホルミンがAMPキナーゼを活性化させることから、代わりにメトホルミンを投与してはどうか、と考えられた。

 そこで大腸がんのマウスにメトホルミンを混ぜた餌を与えると、大腸がんが減った。少人数の臨床試験では、メトホルミンを投与したグループは、大腸がんのマーカーが著しく低かった。そこで、今回の結果を得た臨床試験が行われた。

 対象者は、糖尿病ではなく、すでにポリープがあったが内視鏡の切除治療を受けた150人。2群に分け、一方は1日1回メトホルミンを、もう一方は偽薬を投与。1年後の検査では、偽薬の群は半数程度がポリープを再発、あるいは新規発生となったのに対し、メトホルミンは発生率が40%抑制された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網