著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

「生活習慣病」ための薬はずっと飲み続けなくてもいい

公開日: 更新日:

 たとえば降圧剤なら、減塩や運動を続けるなど生活習慣を改め、朝晩きちんと血圧を自己測定して数値が安定してくれば、薬を減らしたり、やめることもできます。担当医に相談してみましょう。

 投薬治療の必要性を見極めるには基準があります。血圧は「140/90㎜Hg以上」で薬を飲みますが、この基準値は生活、体格、年齢によって異なります。75歳以上の目標値は「150/90㎜Hg」で、それ以下では薬を使わなくてもいいのです。

 ただし、生活習慣の改善はなかなか言うほど簡単ではありません。医師は、血圧が高い状態が続くことで起こる心血管疾患などを防ぐために必要だと判断して薬を処方しています。生活習慣の見直しが難しい方は、薬をやめるとリスクが高くなるといえるでしょう。次回、降圧剤について詳しくお話しします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発