著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国で研究結果が 悪玉脂肪を“ベージュ”に変えて痩せる

公開日: 更新日:

 悪玉脂肪を善玉脂肪に変えることで、頑固な肥満症の人も痩せることができるかもしれない――。そんな夢のような研究結果が発表され話題になっています。

 アメリカ衛生研究所がスポンサーとなり、セントルイスのワシントン大学の研究者が中心となって行われているもので、医学誌「セル・ジャーナル」に先日発表されました。

 悪玉脂肪と呼ばれている「白色脂肪」は、主にお腹の周りや太ももなどに付き、カロリーを貯蔵して肥満の原因になります。一方、善玉脂肪の「褐色脂肪」は、首や肩の周りに付いてカロリーを燃やし、体を温める機能を果たしています。

 今回、研究者が発見したのは「白色脂肪の中で起こる特定のタンパク質の働きを妨げれば、白色脂肪をより褐色脂肪に近い『ベージュ脂肪』に変えられる」というもの。白色脂肪と褐色脂肪の中間に当たる「ベージュ脂肪」は、機能的には褐色脂肪に近く、同じように熱を発してカロリーを燃やします。

 人間の「ベージュ脂肪」は2015年に発見されましたが、研究チームはさらにマウスを使い、遺伝子操作で白色脂肪の中にある「PexRAP」というタンパク質の生成を妨げ、ベージュ脂肪を作り出すことに成功しました。ベージュ脂肪が多いマウスは、白色脂肪が多いものに比べて同じ量を食べても痩せていて、より多くのカロリーを燃やしていることもわかったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃