著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

カルシウムだけじゃない 骨を丈夫に保つには睡眠も重要

公開日: 更新日:

 元気で長生きをするには、骨を健康に保つことがとても大切です。骨粗しょう症になり、つまずいて転んだりすれば、骨折して寝たきりになる可能性が非常に高いからです。もろくなった背骨は、セキをするだけで折れてしまうこともあります。それでは、骨を丈夫に保つには、どうすればよいのでしょうか?

 適度な運動や昼間お日さまを浴びること、カルシウムを十分に取ることなどに加えて、最近注目されているのが睡眠と骨との関係です。

 睡眠不足が骨折を増やすことは昔から知られていました。睡眠が足りなければ頭はぼんやりして転びやすくなってもおかしくはありませんが、実はそれだけではなく、睡眠時間や睡眠のリズムを正常に保つことが、骨の健康にも重要であることが明らかになってきているのです。

 今年の代謝の専門誌に掲載された論文によると、健康な人の睡眠時間を3週間強制的に減らし、寝る時間もバラバラにしてしまうと、骨をつくる働きが低下することが報告されています。こうした変化は骨が活発に活動している若い年齢で、より大きくなっていました。

 夜更かしやシフト制の仕事などで、睡眠のリズムや時間が不安定な人が多い現代社会ですが、健康な骨を保つためにも、そうした生活のリスクについては、もう一度みんなで考える必要がありそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった