村野武範さん<4>副作用で口が荒れ…食事は地獄の苦しみ

公開日: 更新日:

 現在は、年に2~3回、東北の病院でMRIとPET検査を受けている。それ以外には薬も制約もないという。

「生活で一番変わったのは、お酒をやめたことです。以前は365日飲んでいました。でも、たばこと酒は“がんのエサ”になるって言われてスパッとやめました。あとは体にいい食事を心掛けています。緑黄色野菜、キノコ、海藻、大豆製品、えごまや亜麻仁油を取り入れた料理が増えました」

 そんな村野さんが今回の経験で一番言いたいことは、セカンドオピニオン、サードオピニオンの重要性だという。

「1人の医者の言葉をうのみにしないで自分で調べてみてほしい。今の時代なら可能ですから。うちは女房が命の恩人ですけど(笑い)。一時はステージ4の中咽頭がんで声が失われ、せりふを言うこともできないだろうと覚悟していました。しかし、先進医療のおかげで歌えるようになり、万感の思いを込めて新曲の『ハマナス』をレコーディングしました。私の体験が、皆さまの参考になればと思っています」

(おわり)

▽村野武範さん(72歳) 1945年、東京生まれ。1972年、27歳のときにドラマ「飛び出せ!青春」(日本テレビ系)で熱血教師役を演じ、人気俳優となる。1988年、43歳で「くいしん坊!万才」(フジテレビ系)を担当し、3年間出演した。現在、39年ぶりとなるCDシングル「ハマナス」(クラウン徳間ミュージック)が発売中。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?