著者のコラム一覧
若林秀隆医師

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

痩身高齢者には寝る前の甘い飲み物や高カロリーおやつが吉

公開日: 更新日:

 地方都市に住む70代の女性は数年前に夫を亡くして以降、自分が食べるためにおかずを何品も作ることが面倒に思え、ご飯と作り置きの煮物1品だけで済ませることが増えた。

 食べる回数も減った。一人暮らしでは1日に出る洗濯物はわずかで、部屋はそう汚れない。買い物に行く回数は減り、行くとしても田舎暮らしのため車での移動が日常的だ。つまり活動量が減った分、お腹がすかなくなったのだ。

 一人では食事も楽しくないし、「口うるさく言う人がいなくなったんだから、1日3食決まりきったように食べなくても」という気持ちもある。今の生活になってから、かなり痩せた――。

 これはある実例だが、ほとんどの人が容易に思い浮かべられる一般的なケースだろう。しかし、寝たきりにならず健康的に過ごしたいなら、避けなければならない生活スタイルだ。

「痩せないためには、意識して摂取エネルギーを増やす必要があります」

 おかずを何品も作らなくてもいい。揚げ物や脂身たっぷりの肉をガッツリ食べる、というのも、その習慣がない高齢者には難しいだろう。たとえば、おやつタイムを取り入れ、菓子類を食べる。食事と食事の間にチーズやチョコレート、ヨーグルトなどを食べる。寝る前にハチミツ入りの牛乳を飲む。無糖の飲み物より砂糖入りを選ぶ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  2. 2

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  3. 3

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  4. 4

    82歳で死去の橋幸夫さんが日刊ゲンダイに語っていた「佐川急便事件」と「統一教会」のバッシング報道

  5. 5

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  1. 6

    御三家の生き残り舟木一夫の“傷だらけの人生”と、兄貴分だった故・橋幸夫さんも太鼓判のサバイバル術

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋