芳香柔軟剤・消臭剤で体調不良は化学物質過敏症だった

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■建材、農薬に続く第3のリスク

 CSとは、化学物質を取り込むことで喉や鼻の不調、頭痛やアレルギーの悪化、記憶力の低下などさまざまな症状を起こす病気のこと。個々人の化学物質の許容量を超えると発症する。診断・治療のできる専門医が少ないことから、「気のせい」と片付けられるケースも多い。

 この病気が厄介なのは、原因となる化学物質の種類が膨大で、特定するのが困難なこと。一説には地球上には1億種類以上の化学物質があり、2・6秒に1つずつ増えているといわれている。

「しかも、いったん過敏症を獲得すると、その後さまざまな物質にも強い反応が出るようになる。化学物質以外の自然の物質にまで反応して外出すらできなくなるという人もいるのです」

 CS患者の多くがアレルギーを持っていることから同一視されがちだが、まったく違う。アレルギーは体内に侵入した異物に反応する免疫反応で、血液の抗体検査でわかる。しかし、CSは神経反応であり、脳が過敏に反応することで起こる全身症状だ。

「機能性MRIや近赤外線トポグラフィーなどで調べると、CSの患者さんが化学物質に接すると、脳の血流に変化が生じることが確認されています」

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