大腸がんは“右側”が危ない 世界中の研究者・専門医が注目

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「このため中腸に属する右側の大腸と後腸に含まれる左側の大腸とでは、分化の過程で発現する遺伝子の種類や数が変わります。しかも、右と左では便の硬さなどが違うので、そこに巣食う腸内細菌叢も変わります。右側の大腸の便は液状なので、それを好む細菌が集まり、左側の便は固形なのでそれにふさわしい細菌が集まる。当然、そこから受ける遺伝子への刺激も変わります。その結果、がん化の直接の引き金となる、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の変異に左右差ができるのです」

 大腸がんの罹患比率も下行結腸から直腸までを合わせた左側の大腸がんは7割を占める。がんの発見のしやすさも違う。

「便が液状になっている右側はがんが発見されにくく、便が固形の左側は腸閉塞などが起こりやすく発見されやすい。それが予後の違いの原因のひとつになっています」

 大腸がんの左右差については以前から世界中の大腸がんの研究者や専門医が関心を寄せている。とくに一昨年5月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会は注目された。

 進行性大腸がんの患者1140人を対象に、最初にできたがんが大腸の左側か右側に分け、通常の抗がん剤治療に加えて、抗VEGF抗体ベバシツマブ、抗EGFR抗体セツキシマブを追加した際の効果が報告されたからだ。

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