著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

栄養バランスが悪化 持病がある人は二次性サルコに要注意

公開日: 更新日:

「加齢性サルコ」は老化に伴って進行するため、予防が簡単ではありません。最近、「高齢者は肉を食え」みたいなことが盛んに言われているのは、筋力維持に肉が最適だからです。ところが、高齢者は肉を食べるから元気なのか、元気な高齢者だから肉が食えるのか、どうもあまりはっきりしていないようです。

 中高年の我々は、健診のたびに「もっと体重を減らせ」「酒も減らせ」と言われることはあっても、「もっと肉を食え」とは言われません。そのあたり、どうなんでしょうか。

 サルコにはもうひとつ、「二次性サルコ」と呼ばれるものがあります。

 こちらは主に内臓などの病気に起因する、筋力や身体機能の低下のことです。とくに消化器系の持病があると、食欲が落ち、栄養を消化吸収する能力が弱ってしまいます。また肝臓、腎臓、心臓などの病気も、食欲低下や栄養バランスの悪化につながります。

 ですから健康診断でなにか持病が指摘されたら、いまのうちからケアしておくことが大切です。

 とくに糖尿病、高脂血症、動脈硬化などは、ケアしておいたほうがいいでしょう。いまは大丈夫でも、いずれ人工透析や脳梗塞心筋梗塞につながるかもしれません。そうなると体力や運動機能が悪化して、一気に老け込んでしまいます。

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