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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

症状はなかったのに…「突然」のウソ 原因は過去にある

公開日: 更新日:

 1日1食の生活から一変、朝は奥さんが用意した朝食を取り、昼は仕事が忙しくて抜くことは時々あるものの、夜は取引先と会食の時以外は、夜遅くなっても、自宅で食べるようになりました。酒が好きで、会食時などには飲み過ぎることはありましたが、回数がそう多いわけではありませんでした。シメのラーメンも、年に1~2回ある程度だったとのことです。

 それでも、20代で一気に増えた体重はなかなか元に戻らず、健診では毎年、「やや肥満」と指摘されていたそうです。運動を、と思っても、Aさんにとってみれば「そんな時間はない」。移動はほぼ電車や車なので、1日の歩数も多いとはとても言えない状況。血糖値血圧、コレステロール、中性脂肪、尿酸値は、基準値は超えていないものの、毎年測定のたびに数値が上がっていました。

 そんな30代を送っていたAさんが、突然、心筋梗塞を起こしたのは46歳の時です。会社での会議中でのことでした。周囲に人がたくさんいる時であったのが幸いでした。すぐに救急車が呼ばれ、病院に搬送。命を取り留めました。


 Aさんが言うには、「やや肥満ではあるけれど、健診の結果で異常な数値はひとつもなかった。健康だったのに、突然なぜ……?」。

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