高血圧編<3>“150未満または95未満”はちょっと高めだが…

公開日: 更新日:

 130~139/80~89の血圧は「高値」血圧で、その数値を超えると、高血圧と診断されます。140/90が、薬を使うかどうかの分岐点になるということは、これまでお話ししました。

 外来で患者さんを診察していると、「ちょっと血圧が高めかな」と思いながら降圧剤の処方を控えることがあります。高血圧には3段階あって、Ⅰ度の「140~159未満または90~99未満」の中でも、「150未満または95未満」の方です。

 血圧の数値がその程度でも、ほかに条件があります。一つは、年齢がおおむね60歳以下。もう一つは、血圧のほかにメタボ検査や肝機能などに異常がないこと。そういう方は、「ちょっと数値が高いけど、様子を見ましょう」となります。生活習慣の改善で血圧が下がるかチェックしようというわけです。

 生活習慣の改善で重要なのは、減塩。日本人の食塩摂取量は1日12グラム前後ですが、少しずつ減らして半分に。運動は、できれば毎日30分以上が目標で、1回10分以上ならこま切れの運動を合計30分以上でもOKです。食事は、野菜と魚、果物を積極的に取り、肉や揚げ物など脂っこい料理を控える。そうやって減量しながら、適量飲酒を心掛け、たばこを吸っている人は禁煙します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは