赤血球が基準値以下で貧血やめまいが…何を食べればいい?

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 さらに、体内の酸と塩基の均衡を維持してpH(水素イオン濃度)を調整したり、水分やナトリウムなどの代謝を調整して血圧や組織圧などもコントロールしています。

 このように血液は、健康維持には欠かせない重要な役割を担っていますが、その源は私たちが食べている食品にほかなりません。

 血液の中でも大事な「赤血球」(酸素を運搬するヘモグロビンが主成分)の成人基準値(男性)は1デシリットルあたり13・0~16グラムです。この基準値を下回るのが貧血で、めまいなどの症状が起こりますが、こうした場合にはどのようなものを食べれば良いのでしょうか。造血には鉄分、ビタミンB12、葉酸が大事なので、貧血を治す主な食品を列記してみましょう。

 鉄分を含むものに、肉(牛、豚)、鶏レバー、アサリ、カキ、マグロの赤身、カツオ、卵黄などの動物性食品と、ひじき、ホウレンソウ、小松菜、菜の花、パセリ、干しプラム、レーズンなど植物性食品があります。

 赤血球の3分の1を占めるヘモグロビンは、グロビンと4個のヘムといわれる鉄分でできており、ヘモグロビンを造成するにはその「鉄分」の吸収も欠かせません。野菜、果物、イモ類などのビタミンCは鉄分吸収を高め、魚、レバー、豚肉、バナナ、サツマイモなどのビタミンB6、卵、牛乳などのビタミンB12は造血作用と同時に鉄の吸収を良くします。

 ほかにホウレンソウなどの緑黄色野菜、果物、豆類、レバーなどにある葉酸にも造血作用と鉄吸収を高める作用があり、アボカド、カキ、レバー、納豆などに含有する銅にも同様な作用があります。

(東邦大学名誉教授・東丸貴信)

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