熱中症の応急処置に必要な「FIRE」の4カ条

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 こう説明するのは、帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター長で同大学医学部救急医学講座の三宅康史教授だ。環境省「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員長も務める、熱中症の第一人者でもある。

 熱中症が疑われたら周りの人に協力を求め、冷房の効いた屋内など涼しい場所で安静にさせて、体表を冷やしながら水分補給を試みる。うまく飲めればそのまま様子をみてもいいが、水が飲めなかったり、状態がよくならない場合は、ためらわずに救急車を呼ぶか、医療機関を受診するべきだと三宅医師は断言する。

 もっとも、これは誰かが一緒にいた場合に可能になることで、一人でいるときに急に具合が悪くなったら、自力で救急車を呼べない状態になってしまうこともある。

「以前は近所の人や行政が一人暮らしの高齢者を訪ねて、体調を聞いたりしていましたが、このコロナ禍で、それもできにくくなっています。子供が離れて暮らしている場合は、せめて1日1回電話をかけて、体調は変わってないか、食事をできているかを聞くことで熱中症の予兆を察知し、未然に防ぐことが非常に大切です」

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