新型コロナは性感染症 キスでうつることを忘れてはいけない

公開日: 更新日:

 性感染症とは、「性的接触によって感染する病気」と定義されている。そのため、普通の性器の接触による性交やオーラルセックス、アナルセックスによる感染症のイメージを持つ人が多い。

 そのせいか中国新型コロナウイルス感染症と診断された男性患者38人のうち6人の精液から新型コロナウイルスが検出されたと報じられた5月ごろには、セックスに対する警戒心も生じた。

 しかし、精液にまぎれているウイルスが感染力を持つとは限らない。実際に精液を介して感染した事例がないことなどが指摘されて、緊張感は低下した。

「しかし、お互いの性器を触っているなら、おそらくキスもしているでしょう。新型コロナウイルスは唾液を通じて感染します。唾液での感染力が強い新型コロナウイルス感染症は、ある意味で性感染症的な側面があるのです。だからこそ、欧米では政府が新型コロナ禍でのセックスをアドバイスするほど、セックスに対して慎重になっていますが、日本にはその意識が足りない」

「株式会社TENGA」が日本人の20~50代の男女計960人を対象にアンケートを実施してまとめた「コロナと性」によると、「平時」と新型コロナが流行し始めた「流行期」のセックス回数を比べると、「月10~19回」(3・5%→3・1%)、「同5~9回」(10・9%→9・1%)、「同1~2回」(26・3%→23・5%)、「同0回」(43・4%→49・2%)と多くはセックス回数が減る傾向にあったものの、続けている人は意外に多く、「同20~29回」(0・6%→1・7%)の人数は倍増している。

「キスは愛情の確認だからどうしても外せないという人は、ディープキスは避けて、キスの前後に飲み物を飲むといいでしょう。それだけでも咽頭粘膜と接触するウイルス量を減らし、感染リスクを低下させるはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃