次世代遠近両用メガネ「タッチフォーカス」ワンタッチで切り替え

公開日: 更新日:

 見た目やメガネの重さ、レンズの厚さなどは一般のメガネとほぼ変わらない。しかし、フレーム内の狭い空間には電子回路が格納されており、電動によって累進レンズから電子液晶レンズの視野に切り替わる。フレームのつるの右側先端に取り外し式のバッテリーが内蔵されており、左側のつるの先端には予備のバッテリーが収納できる。バッテリーは1回の充電で約10時間の連続使用が可能で、電子液晶レンズの稼働が1日1時間とすると、週1回程度の充電で済むという。

 それにしても、どのような仕組みで電子液晶レンズの度数が変わるのか。

「レンズは2枚の樹脂製レンズの間に、電気を通す透明な薄い膜や厚さ3ミクロンの液晶などを挟み込んだ9層構造をしています。スイッチオフのときは液晶の分子配列が水平に寝ていますが、オンにすると電圧で分子配列が垂直に立って、近方に合わせた度数に切り替わるのです」

 タッチフォーカスなら、遠くのグリーンから足元のボールの状況、そして手元のスコアブックまで、さまざまな情報を「見る」ことで状況判断が求められるゴルフや、仕掛けやウキ、潮の動きを見なければならない釣りなどの趣味もストレスなく楽しめる。百貨店に入るメガネ店を中心に全国約80店舗で販売されている。価格はプラスチック製のセルフレームが27.5万円(税込み)、チタンフレームが31.9万円(同)。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景