著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

座りっぱなしは「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクを高める

公開日: 更新日:

 さらに、米ハーバード大学医学部のリーらによる座位行動に関する研究(2012年)では、「動かずに座りっぱなしの時間が長いと、心臓病6%、糖尿病7%、乳がん10%、大腸がん10%、それぞれ罹患リスクが上昇する」と指摘されています。

 座りっぱなしを控えることで、早期死亡率の9%を縮小でき、座りっぱなしの人が10~25%ほど歩く機会を増やせば、毎年50万~130万人ほどの人が死亡リスクを回避できる可能性があるとも述べています。

 体を動かすようにできている脳を有するのが、人間です。そもそも、脳をはじめとする中枢神経は「体を移動させる」ためのものであるという意見もあります。

 そのため、座り続けていると記憶力低下や注意力散漫といった弊害が発生し始め、日中に体をある程度動かさないと交感神経と副交感神経の交代がうまく行われず、結果、自律神経が乱れて夜にしっかり休めない。夜間に回復がはかどらない分、疲れやストレスがたまりやすくなるというわけです。座りっぱなしは「ストレスの天敵」とも言えるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃