すりおろしたレンコン入りのおつゆで体の芯からポカポカ

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 大好きでリピートしている宿のひとつに、石川県珠洲市の「湯宿さか本」がある。ご主人夫婦もスタッフも宿の雰囲気もお風呂も料理も、何もかもが素晴らしい。料理では特に朝食のがんもどきが強烈に印象的なのだが、今回、「これ、家でもやってみたい(もちろん、同じようには再現できないけど)」と思ったのが、同じく朝に出てきたレンコン入りのおつゆ。

 レンコンはすりおろされていて、それを加熱しているのでおつゆに濃度がつき、体の芯からポカポカ。ナメコとの相乗効果で、気が付いたら、汗がこめかみをつつーっと流れていた。各人の部屋には暖房がないのだが、チェックアウトまで寒さを感じなかった。外はしとしと冷たい雨が降っていたというのに。

 レンコンには、免疫力アップにつながるともいわれるビタミンCが豊富。ビタミンCは熱に弱いが、レンコンの場合、主成分であるでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくい。食物繊維の含有量も多く、便秘の解消、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、さまざまな効果が期待できる。民間療法や漢方では、のどの痛みや咳対策に用いられてきたそうで、冬に大いに活用したい食材だ。

 さて、今回の「湯宿さか本」。13時すぎまでバスがないので、チェックアウト後は敷地内のゲストハウスで過ごさせてもらったのだが、「バスの中でどうぞ」と手渡してくれたお弁当が、これまたうま過ぎて……。お気遣いにも涙が出そうだった。次は、春かな。

(和)

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