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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

風邪をひかないために何を食べたらいいか ビタミンをしっかり摂る

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 最近の研究では、腸の「パイエル板」には、免疫細胞に体に有害な異物を学習させ、その情報を血液に乗せて体中に行きわたらせて病原菌やウイルスを攻撃する働きがみられること。そして、このパイエル板にある免疫細胞の維持に玄米や豚肉に含まれるビタミンB1が深く関わっていることがわかっています。ビタミンB1が減るとパイエル板は小さくなってしまい、生体の防御機能が弱くなるので感染症にかかりやすくなる恐れがあるというわけです。

 また、ウナギやニンジンに含まれるビタミンAは、ウイルスや細菌を食べてくれる白血球の増加に関わりますし、ホウレン草やブロッコリーに含まれるビタミンEは免疫細胞を直接活性化してくれるので非常に重要です。果物などに含まれ抗酸化作用のあるビタミンCは、ビタミンEの吸収を高めてくれるので一緒に摂るとよいでしょう。トマトやホウレン草といった緑黄色野菜などに含まれ、体の中でビタミンAに変わるβカロテンもぜひ摂りたい栄養素です。さらに、イワシやアジなどの青魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸は、炎症を抑えたり、免疫調節を促すとも報告されています。

■腸内環境を整える栄養素も大切

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