著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

キャシー中島さんは皮膚がんで顔に22針…術後の美容は形成外科医の実力が重要

公開日: 更新日:

 頭頚部がんは、鎖骨から上、首や頭などにできる腫瘍です。そこにできたがんを切除すると、見た目のほか会話や嚥下(えんげ)、呼吸など生きていくうえで不可欠な機能が損なわれますから、形成外科医による再建がとても重要です。

 再建とは、失われた部分を患者さんの別の部分から移植することで補う手術のこと。骨や筋肉、皮膚などを移植します。その組織は血管がついたまま採取し、移植先の血管とつなぎ合わせて血流を確保。ミクロン単位の微細な手術のため、マイクロサージェリーと呼ばれます。

 ですから、頭頚部がんで手術を受ける場合、同じ病院で再建手術を受けるのがベター。頭頚部がんの治療実績のほか、形成外科の実力を評価しながら治療施設を選ぶとよいでしょう。

 とても大がかりな手術で、生活の質に大きな影響を与えるため、切らない治療を検討するのも大切でしょう。それが化学放射線療法で、喉や舌、食道などのがんでは、手術を避けられる可能性が高い。当然、外見への影響はなく、嚥下や発声などの機能も守ることができます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束