Y染色体上の遺伝子が減っていずれ男性はいなくなるのは本当か

公開日: 更新日:

 患者さんから時々同じような質問を受けますが、それは杞憂だと思います。

 確かに、Y染色体上の遺伝子の数は現在78で、X染色体の1098に比べて少ないのは事実です。また、100万年に5個のペースで減っているというのも事実なのだと思います。だからといって、Y染色体上の遺伝子が消滅するというのは違うのではないでしょうか。

 消えたり、機能しなくなった遺伝子というのは、人類を取り巻く環境が変わり、必要なくなったからに過ぎないのではないか、と思います。しかし、人類が生き続けるために必要な生殖に関わる遺伝子が失われることはないと考えます。仮にY染色体上の遺伝子の数がさらに少なくなったとしても、精子を作るための遺伝子は残るのではないでしょうか。

 そもそもなぜ地球上の生物にオスとメス、男と女があるかといえば、地球という激しく変化する環境の下で生き抜くには多様な遺伝子の組み合わせを持つ必要があったからだと思います。単に子孫を残すだけなら、自分の体の一部を独立させて新たな個体を作る無性生殖の方がずっと良いのではないでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」