認知症では寝ているときに手足が勝手に動いてしまうのはなぜ?

公開日: 更新日:

 ときどき、認知症の人が夜間に徘徊して、行方不明になるといったニュースを目にすることはありませんか。徘徊は、一般的に認知機能の低下によって直前のことが思い出せなくなり、目的を見失うことで起こります。たとえば、トイレに行こうと思ったものの、どこに行くか途中で忘れてしまう。

 その結果、途方もなくさまよい続けて、誰かに発見されるといったケースが少なくないのです。しかし、徘徊の原因は認知機能の低下だけではありません。

 認知症にはいくつかの種類があり、「アルツハイマー型認知症」を筆頭に、「前頭側頭型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」の4種類が代表的です。このうち、レビー小体型認知症では、認知機能障害や幻視、手足の震えやこわばりといったパーキンソン症状が知られていますが、とりわけ「レム睡眠行動障害」と呼ばれる睡眠時の異常行動が特徴的です。

 レム睡眠行動障害とは、寝ている時に夢の内容に伴って大声で叫んだり、手足が勝手に動く症状です。それにより途中で何度も目が覚めてしまい、眠りが浅く睡眠障害も引き起こします。場合によっては、目が覚めると知らないうちに家の外を出歩いていたというケースもあります。本人は体が動いているとの自覚がないため、目が覚めた時に不安になったり錯乱状態になりやすいといえます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾