著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

着ている服で成績が向上する…そのために必要な条件とは?

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 というのも、この実験では、もうひとつ興味深いことを示唆しているのです。

 同じように白衣を着てもらったにもかかわらず、「そのコートは芸術家用のコートだ」と伝えられたグループは、平均以上の成績を収められなかったそうです。つまり、服を着ただけでは効果はなく、人々が服に対して抱く象徴的なイメージがあるか否かが重要であると示されたのです。

 白衣を着用して、何も言われなければ、きっと多くの人が医者や先生をイメージするでしょう。そのため白衣の着用で、「なんだか自分は賢くなった気がする」と思い込む。半面、水を差すように、「それは芸術家のコートです」と伝えると、思い込みが薄れ、結果が伴わなくなってしまう──。この結果を受け、アダムらは「姿勢や服装は、それらに紐づく象徴的なイメージを同時に組み合わせることが重要である」と述べています。

 たとえば、アメカジファッションに身を包んだ場合、アメカジに対するあこがれや知識、イメージがある人が着用すると効果的と言えますが、「なんかはやっているから」となんとなく着ている人は、“豚に真珠”になりかねないのです。

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