著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

UCLAの教授だった同級生の訃報…元気で会えたら聞いてみたかった

公開日: 更新日:

 当時、UCLAの病院を見学して卒業した研修医たちは、現在は某がんセンターなどで中堅医師として、あるいは指導医師として活躍しています。

 数年前、S君から届いたメールによると、心臓の大きな手術を受けた後、腎不全となったようでした。しかし、彼は負けませんでした。毎夜、就寝中に腹膜灌流透析を行い、昼は診療と研究をしていたのです。そして、その後も何回も日本に来て、腹膜灌流透析を行いながらも各地を講演して回りました。その話を聞いて、私にはとてもできることではないと思いました。

 2019年、彼が東北地方の故郷で行った講演は「認知症の確実な予防法」「がんの発生とその予防」という演題でした。その時の彼の肩書は「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部終身名誉教授」とありました。

 この3年ほどは新型コロナの流行もあって、S君からの連絡が途絶えていました。医師になってからのほとんどをアメリカで活躍したS君、彼の遺骨は郷里のお墓に納まるといいます。ご冥福を祈るばかりです。

 ニコニコして、姿勢よく、毅然としたS君の姿が目に浮かびます。元気でもう一度会えたら、私は彼に聞いてみたかったことがあります。エンゼルスの大谷翔平選手の活躍をどう見ていたのだろうか? やはり、天才と言ったであろうか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    愛子さまが8月に伊勢神宮「式年遷宮」視察へ 将来は「祭主」を継ぐ可能性も

  3. 3

    検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    眞鍋かをり「愛子天皇待望論」は“陰謀論”発言が波紋…高学歴タレントコメンテーター生き残りの厳しい現状

  1. 6

    「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職

  2. 7

    来春の統一地方選の争点は「皇室典範」再改正で決まり 高市内閣支持率急落で野党にも一筋の光明

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    一番驚いているのは自民に入れた有権者 「数の力」をなぜ、こんなバカげたことばかりに使うのか

  5. 10

    今夏の専大松戸の継投策が「エース→2番手」ではなく「2番手→エース」の理由…いざ千葉県大会決勝へ