著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ホオズキ】脂肪肝・生活習慣病・がんを予防するビタミンが豊富

公開日: 更新日:

 ホオズキは日本では観賞用として知られ、浅草のほおずき市などが有名です。先祖を迎える灯籠に似ていることから、お盆の行事で飾られることを記憶している方も多いと思います。

 じつはこのホオズキ、ヨーロッパなどでは独特の濃厚で甘酸っぱいベリーに似た実を食用としています。日本でも最近、食用ホオズキが知られるようになりました。秋田県上小阿仁村は、1998年ごろから食用ホオズキの栽培に取り組んだ先駆け的地域です。「恋どろぼう」というブランドもこの地方のものです。そのほか、現在では「ストロベリートマト」「フルーツホオズキ」「ほおずきトマト」「オレンジチェリー」などさまざまな名前・地域で出荷されています。

 食用ホオズキはアメリカではデザート向けの果実として扱われていますが、日本では主に野菜としても扱われることが多いそうです。果実はオレンジ色の球形からイチゴ形で、皮は柔らかく、中には小さな白い種がありますが、気になるほどではありません。

 そんなホオズキに含まれる栄養素には健康に役立つ成分が豊富です。まずは、ビタミンの仲間であるイノシトール。細胞内の情報伝達や神経伝達に関わるだけでなく、脂肪肝を予防し、コレステロール値を正常の値に調整するために役立つ栄養素です。また、目の健康だけでなく、活性酸素を抑制したり、生活習慣病やがん予防に役立つビタミンA、貧血の予防に役立つ鉄分も豊富に含まれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット