検査で異常なし…なのに寝返りが打てないくらい痛みが増してきた

公開日: 更新日:

「10~15年前に荷物を持って中腰作業をしている時、左側の腰辺りが徐々に痛くなってきて、それが3日間くらい続いたんで、家の近所の整形外科で診てもらったんです。でも、特に異常なしって言われて。いままでだましだましで過ごしていたら、最近急に寝返りもできないくらいに痛くなって、今度は整形外科には行かないでマッサージを受けてみたんですけど……」

 当院に駆け込んで来られたのは長年腰痛を患う40代の男性の方。

 早速あおむけの状態で行う、ラセーグ徴候検査を行いました。ラセーグ徴候とは、臀部の筋の収縮により、座骨神経が圧迫されることによって起こる徴候を指しますが、この検査では特に座骨神経障害の鑑別に用いられます。

 具体的なやり方は、患者さんの脚を伸ばしたまま持ち上げます。大腿後面に痛みがあり、それ以上に脚を上げることができなくなった場合、その状態をラセーグ徴候陽性と判断し、椎間板ヘルニアなどを疑います。ちなみにこの方はラセーグ徴候は右がわずかに陽性との診断結果でした。

 MRI検査で詳しく調べると、椎間板に1カ所ヘルニアを見つけました。ゲルをその部分にポイント的に注入するセルゲル法による日帰り施術を行いました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー