著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

手術を受ける時に注意すべき「サプリメント」がある

公開日: 更新日:

「セントジョーンズワート」は気分を落ち着かせてくれる成分です。これは、医薬品との間にいくつか相互作用があり、そういったクスリの効果を弱めてしまう可能性があります。手術直後などは体にさまざまな変化が起こりますので、こうしたリスクも避けたいところです。

「麻黄」を含むサプリメントや市販薬も注意が必要です。麻黄は心臓や血管といった循環器系に作用して、不整脈などの原因になることがあります。手術後はただでさえ循環器系が不安定になるケースがあるので、そういったサプリメントも中止しておいたほうが安心です。

 では、どのくらい中止すればいいのかというと、基本的には2週間中止しておけばそうした成分による影響を受けなくなるといわれています。ですので、手術予定日(もしくは入院日)の2週間前から中止というケースが多いでしょう。

 ここではあくまで一部の例を挙げましたが、他にも免疫系に作用するなどさまざまな成分があります。手術時のあらゆるリスクを回避するためにも、ご自身が使用しているサプリメントは受診の際に必ず薬剤師などの医療従事者に伝えるようにしましょう。そうすることで、より安心して手術が受けられるようになりますよ。

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