ブームが続く「サウナ」で死にたくない…心臓死の報告も

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 サウナが健康に良いのは間違いない。しかし、冒頭のように一歩間違えると心臓トラブルを引き起こしたり、最悪の場合は命を落とすケースもあるから、注意が必要だ。

■「脱水」と「血圧」に注意

「心臓トラブルを起こす原因のひとつが『脱水』です。サウナでは長時間にわたって大量の汗をかくため、脱水状態になりやすい。そうなると、血液が濃くなっていわゆるドロドロの状態になり、血栓がつくられやすくなることで心筋梗塞脳梗塞につながるのです。高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を抱えていて、動脈硬化が進んでいる人ではさらにリスクが高くなります」

 サウナで生じやすい「血圧の急激な上下動」も心臓トラブルにつながる。サウナに入ると最初は体が温まって血管が広がり血圧も下がるが、熱さにより徐々に血管が縮まってくる。その状態でサウナから上がり、そのまま水風呂につかると、血管がさらに収縮して急激に血圧が上昇する。そして、水風呂から出ると今度は血圧が下がってくる。短時間で急激な血圧の上下動を繰り返すため、心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞、大動脈解離、不整脈、脳卒中といった命に関わる疾患を引き起こすリスクが高くなる。

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