著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供の感染症予防…カギを握るのは父親の学歴? 研究論文が日本疫学会誌に掲載

公開日: 更新日:

 その結果、ワクチン接種が任意である水痘、おたふく風邪インフルエンザについては、父親の学歴が高いほど、感染症の発生率が低いという関係性を認めました。一方、母親の学歴と子供の感染症の関連は限定的でした。

 また、市町村が主体となって実施する定期接種の対象ワクチンである百日ぜき、麻疹、風疹については、親の学歴と子供の感染症の間に、統計学的に意味のある関連性を認めませんでした。

 論文著者らは「ワクチンの利点を、あらゆる教育水準の親が理解できるように伝えることで、子供たちの感染症を減らすことができる」と結論しています。

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