食後に猛烈な眠気に襲われる…朝食で豆腐や肉をたっぷり食べたい

公開日: 更新日:

「調査では、40グラムの高タンパク質朝食の方が空腹感も抑えられることが明らかになりました。また、10グラムのタンパク質朝食と高タンパク質朝食とでは高タンパク質朝食のほうが就寝時間が早く、睡眠時間が長くなる傾向がありました。実験期間が4日間と短期だったため統計的有意差を確認できませんでしたが、『タンパク質を豊富に含む食事は睡眠時間を延長する』という論文も発表されていますので、その面でも高タンパク質朝食には意味があると考えています」

 今回は健康な女子大生が被験者だったが、栄養指導でも同様の経験があったことから、中高年の男性でも期待できると古谷准教授は言う。

「最初に取った食事(ファーストミール)の効果は、次の食事(セカンドミール)後の血糖値に影響するという考え方を『セカンドミール効果』と言います。トロント大学のジェンキンス博士が発表したもので、これは1食の食事を見直すことで、それまで不安定になっていた血糖値を安定化させる変化が期待できるという考え方です。私は、この考え方を糖尿病やその予備群の方々の食事に取り入れることが必要ではないか、と考えています」

 隠れ糖尿病は通常の会社の健診ではわかりにくい。しかし、食事をした後に猛烈な眠気に襲われる、という人はその可能性が高い。心当たりのある人は医療機関で糖尿病の検査を受けつつ、朝食にタンパク質が豊富な豆腐や肉類を積極的に取るのもいいかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃