著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

尿酸値を下げる治療では「尿酸が作られにくくする」クスリが主流

公開日: 更新日:

 人生長く生きていると、一度は「痛風」の発作を経験したことがあるという方もいらっしゃるでしょう。痛風はおいしいものをたくさん食べるとなりやすいと言われることもあり、比較的男性に起こりやすい病気です。主な症状としては手足の指の関節痛で、「風が吹くだけで痛い」ということで痛風という名前がついています。

 痛風の原因は尿酸です。尿酸はタンパク質の代謝物の一種で、水に溶けにくい性質をもっています。そのため、血液中の尿酸が増えてしまうと、溶けきらなくなった尿酸が結晶化(固体になった状態)して、痛みを伴う痛風という症状が生じます。

 痛風まではいかなくても、血液中の尿酸の量が多い状態のことを「高尿酸血症」といいます。前回紹介したコレステロールと同様に、尿酸をコントロールするためには生活習慣、つまり食事に注意する必要があります。特にプリン体は体内で尿酸が作られる際の材料になるため、多く摂取しないほうが良いとされています。

 食事に気をつけていても改善しない場合に、クスリが選択されます。痛風と高尿酸血症の治療としては、体内で尿酸が作られにくくするクスリ、そしてできてしまった尿酸を体の外に出すクスリがあります。多くの場合はそのどちらか一方が選択されますが、症状や尿酸の値次第では両方併用されることもあります。

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