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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

乳がん術後リンパ浮腫はスーパーマイクロ手術で治る可能性

公開日: 更新日:

 乳がんは、女性のがんで最も多いがんで、最近はタレントの梅宮アンナさん(52)がこのがんで右の乳房を全摘されました。その闘病の経過を折に触れてSNSなどで発信されていますから、男性読者もご存じかもしれません。そこで今週は、乳がんについて考えてみましょう。

 その梅宮さんは右のリンパ節にもがんの転移があったそうで、乳房と一緒にリンパ節も切除されています。リンパ節の切除で発症しやすいのがリンパ浮腫です。梅宮さんもその状況について「週刊女性PRIME」でこう語っています。

「胸の切除した部分や右腕全体、背中がむくみやすくなってきました。ブラジャーをつけて3時間くらい経つと、背中の右側がむくみで膨らんでしまう」

 リンパ節は、リンパ管をつなぐ器官で、免疫機能を支える役割を果たしています。それがなくなると、リンパ管を通るリンパ液の流れが障害されるため、むくみやすくなるのです。

 切除した方の腕は、もう一方と比べて2、3倍に太くなることも珍しくありません。その腫れによって、重さやだるさ、痛み、皮膚の硬化、関節の動きの抑制、そして感染症などの症状がみられます。

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