著者のコラム一覧
水上健国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。便秘や過敏性腸症候群治療の第一人者。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」を活用し「ねじれ腸」「落下腸」という腸管の異常形態を発見した。著書に「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」など。

(2)ねじれ部分に硬くなった便が詰まりどんどん停滞していく

公開日: 更新日:

 腸の形が複雑に折れ曲がり、幾重にも折り重なっていて、立ち上がると骨盤の中に腸が落ち込んでしまうことから、私が「落下腸」と名付けました。

 ねじれ腸は前述の通り、下行結腸がお腹の背中側に固定されていません。対して落下腸は、上行結腸と下行結腸、つまり“四角形”の左右の縦線が全く固定されていません。だから立ち上がったり座ったりすると大腸が重力で下がって、骨盤内に折れ曲がって落ち込んでしまう。ねじれ腸以上に腸の曲がり角が急で、便が詰まりやすくなります。女性の2割、男性の1割程度です。

 あなたの便秘は腸の形に問題があるものなのか? ねじれ腸と落下腸のそれぞれの特徴を挙げますので、ぜひチェックしてみてください。

【ねじれ腸】
●子供の頃から便秘
●腹痛を伴う便秘
●便秘のとき、下痢や軟便が出ることがある
運動をすると便が出やすくなる

【落下腸】
●腹痛を伴う便秘
●運動しても便秘が良くならない
●立ち上がるとへそから下が出っ張る

 次回では、腸ゆらしマッサージについて紹介しましょう。

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