歩行リハビリ支援ロボットを積極的に使用していないのはなぜか
リハビリには、「テクノロジーリハ」と「コンベンショナルリハ」があります。
前者はロボットやVRなどの最先端技術を利用しながら行うリハビリで、後者は医師や療法士の洗練した技術を駆使したオーソドックスなリハビリが該当します。どちらも大事です。どんな方法であれ、患者さんがしっかり移動能力が回復し、自分で立って、歩いて、トイレや入浴もできて、屋外に出て活動できるようになれば、言うことはありません。
ただ、「最先端のロボットを使ってリハビリをしている」ということだけを売り文句にして、結果につながらないリハビリ訓練を実践している施設があるのも事実で、それでは患者さんの十分な回復は望めません。リハビリ医はもちろん、療法士の実力と、最新のテクノロジーを統合したリハビリが大切なのです。
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