著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅を選んだ92歳女性「ゆっくりだけどいろんなことを楽しみながらやってます」

公開日: 更新日:

「それはいいですね。最近、血圧は測ってますか?」(私)

「普段は130くらいです」(息子)

「助かります。体調で変わったことはありませんか?」(私)

「特にはないですね」(息子)

「足のしびれがあるんですけど、受診するなら何科でしょうか?」(患者)

「神経内科がよいでしょうね。おそらく末梢神経障害かと思われます。しびれたり、布が一枚かかったような感覚になることが多いですね。完治は難しいですが、ビタミン剤などで改善することもあります。基本的には、うまく付き合っていくことが大切になります」(私)

「そうですか。わかりました。まあ、年のせいですね(笑)」(患者)

 病気を受け入れながらも、趣味や日常の楽しみを大切にし、前向きに日々を過ごすこの患者さんの姿は、まさに人生の締めくくりとして理想的な在り方のように思えます。こうした穏やかな療養生活を実現できるのも、在宅医療という選択があってこそだと、改めて感じるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」