疲労減少、活力向上の「マイクロブレーク」…1分の休憩でもOK
一方で、仕事や勉強のパフォーマンスについては、研究によって結果にばらつきがあったそうです。例えば、休憩前のタスクの種類によって効果が変わるといい、ルーティンワークのような事務作業(書類整理など)やアイデアを出すような作業の場合、マイクロブレークを取ると、その後のパフォーマンスが良くなることが分かりました。これは、休憩が頭を切り替えたり、新しいアイデアを思いつきやすくしたりする効果があるためと、アルブレスクらは分析しています。
半面、非常に集中力を使うような難しい課題の場合は、マイクロブレークを取ってもパフォーマンスにほとんど影響を与えないことが分かったといいます。5分未満の短い休憩では、難しいタスクで消耗したエネルギーを回復させることが難しいというわけです。とはいえ、パフォーマンスが悪くなるという報告は、19の論文の中にはなかったといい、マイクロブレークは少なくとも作業の出来を悪化させることはないとも言えます。
マイクロブレークは、休憩の長さや、その前に何をしていたかにかかわらず効果が一貫しているため、仕事や勉強の合間に積極的に設けると◎。マイクロブレークは、いわば“幸せな小休止”です。あまり集中力が続かないという人は、効果的に取り入れてみてください。