これまで水溶性食物繊維が善玉菌のエサになるといわれてきたように、多くの水溶性食物繊維が当てはまる。しかしさらに、一部の不溶性食物繊維も該当することがわかってきたのだ。
つまり、全粒小麦やイモ類も、食べれば善玉菌のエサになるということだ。発酵性食物繊維の範囲は、発酵分解率などによって判断される。発酵分解率が25%以上、おおよそ半分以上発酵分解されれば、発酵性食物繊維としている。そして発酵分解率が高いほど、ヒトの役に立つ「短鎖脂肪酸」が多く産生される。
次回は短鎖脂肪酸の健康効果について。 =つづく
(医療ライター・石井悦子)