ぐっすり眠りたければ寝室のエアコン設定を25度超にしてはいけない
■寒ければパジャマや布団で調整
しかし、筋肉量の少ない人がこの温度で眠ると「寒くて眠れない」となりがち。
設定温度を上げるのではなく、長袖長ズボンのパジャマを着用して眠るようにしたい。
「25度以下に冷房を設定し、寒ければパジャマで調節して布団をしっかりと掛けて眠ってください。タオルケットではなく、冬に使うような厚めの掛け布団がいいでしょう。毛布でもいい。それでも寒さを感じる人は、遠赤外線効果のある下着やリカバリーウエアを着用してもいいですよ」
実際に眠った時間の割合を示す指標として、「睡眠効率」がある。
これは【実際に眠っていた時間】÷【ベッドに入っていた時間】×100で求められる。
「中途覚醒が多いということは、布団に入っているのに眠れていない時間が増えるということ。つまり睡眠効率が悪くなるのです。海外の人は男女共に筋肉量が多く、体と脳の快適温度が一致しているんですね。ところが筋肉量が少ない日本人は、3度以上の乖離があるのです。体にとっての快適温度を基準に、眠る際の冷房の設定温度を決めると、睡眠効率の悪さを招いてしまいます」