ぐっすり眠りたければ寝室のエアコン設定を25度超にしてはいけない

公開日: 更新日:

 就寝時は25度。昼間は、さらに快適と脳が感じる温度は低くなるので、22、23度の冷房設定がベストだ。昼間の冷房温度も、25度より1度上がるごとにパフォーマンスは2%落ちることが検証結果として出ている。

「光熱費やエコの観点での議論はあるかと思いますが、実際に冷房温度を下げるとどうなるかを、姫路市役所が検証した例があります」

 冷房温度を下げることによりパフォーマンスが上がり、残業する人が、目に見えて減少。それまでよりも早い時間で全員が退勤し、残業が減ってエアコンや電気を消すことができた。1日約100万円の節約になり、生産効率が上がったという。

 筆者も夏は深夜に何度も目が覚めることが気になっていたので、実践してみた。

 冷房の設定温度28度を25度に変更。長袖長ズボン、厚めの羽毛布団を体に掛けた。

 その結果、大きく変わったのはトイレの回数だ。冷房をつけて眠る季節は一晩で3回以上トイレに行くことも。ところが変更後、夜間のトイレは1回だけとなった。中途覚醒を繰り返すと夜間の尿産生を抑制する機能が働きにくくなるが、ぐっすり眠れるようになったことで、それが改善されたと考えられる。

 さらに目が覚めた瞬間に「よく寝た」という爽快感があった。冷房をつけて眠り始めてから2カ月。ずっと休まっていなかった脳がようやく休めたのだろう。夜中に何度も起きる、日中眠気があるという人は試してみてはどうだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ