いまだに残る「自己責任論」…病気になるのは「本人のせい」か
交通事故の専門家によると、こういった「対向車や交通事情によらない、運転者の身体的急変による事故」は、自損事故の過半数を占めるようです。
番組スタッフは頑張ったのでしょう。運転していた方が発信していた「ラーメンの食べ歩き」のブログが紹介されました。まるで事故はラーメンのせい!? こんなふうに番組は持っていきたかったのでしょう。毎度のテレビ番組のパターンです。
ディレクターは何が何でも「事故に至った理由」を世間に提示したいのです。「大阪のうす味のラーメンでも、そればかり食べてると突然、死んでしまうんだよ! でもそんなことをしない皆さんは大丈夫、平和な一日をお過ごしください!」と提言したいのです。
病気になるのは本人のせい! 自業自得だ!という発想が当時の社会の根底にあったように思います。
ところで、御用会議であっさり「高額療養費補助制度」の給付の条件が改悪され、自己負担額が増額されそうになりました。これは、がんや病気で闘病している人の家計をむしばむ苛政に他なりません。