足の動脈硬化「下肢動脈性疾患」の最新治療…世界初の治療技術を東海大が開発

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 バルーン(風船)上に装着したステント(金属の網)によって血管を拡張する手術法で、1年後の開存率は90~95%と高成績だ。

 ところが、足は状況が大きく変わる。血管は周囲を筋肉に囲まれている。病変の長さが冠動脈と比べてかなり長く、屈曲・蛇行・変形も見られる。そのためステントが破損しやすく、耐久性のある素材や設計が求められる。中でも最難関が「膝下」だ。

「血管の直径が小さく、心臓から離れているので血流の速度が遅い。そのためステントが異物として攻撃されやすく、血小板が付着して血栓ができ、再狭窄が起こりやすいのです。『膝上』でステントとバルーンで血管を拡張させた場合、1年後にその状態を維持しているのが、最もいい成績では86.8%の開存率。『膝下』では有効な金属製ステントは存在せず、バルーンだけで血管を拡張する治療が主流で、3カ月後に7割以上に再狭窄が起こるというデータがある」

■10月から治験スタート

 こうした課題に対し、長谷部教授らが開発した新技術を搭載したステントは、「膝下でも使える」「異物として認識されない(バイオ・ステルス)」「平滑筋増殖を抑え、血管内皮細胞の着床を促進し、血管修復が早い」という3つの特徴を持っている。

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