(3)「お薬手帳」目からウロコの賢い使い方
定期的に服用している薬があるなら残薬数を書き込むことで、処方量が調整され、医療費の節約にもつながる。しかし、これらを実践するには一般的なA6サイズお薬手帳は小さすぎとの声もあるだろう。
「指定された手帳を使う必要はありません。市販のノートでいいのです」
そういって鈴木氏が見せてくれた自身のお薬手帳はA5サイズのバインダータイプ。薬の情報シールのほか、前述のような医師への質問や回答、薬剤師への希望が手書きされ、各種検査データも見やすく配置されていた。
中には医師が説明のために描いたであろうグラフや臓器のイラストもあった。
なるほど、これがあれば医師も薬剤師も自分も、全員がひとつの情報を共有しやすいと理解できた。
なお、最近はスマホで管理できる電子お薬手帳もあるので、病院のお世話になる回数が少ないという方はそちらから利用を始めてみるのもいいだろう。
何事も無理せず、積み重ねていくことが大切だ。
▽鈴木信行(すずき・のぶゆき) 13年間、製薬・製剤に関する研究所に勤務。患者と医療者をつなぎ、日本のよりよい医療環境を目指す「患医ねっと」を2011年に創立。



















