(2)代表的な5つの前立腺手術の方法…長所と短所

公開日: 更新日:

 PULとWAVEは前立腺を切らないため、射精機能を温存できる可能性があると期待されています。体への負担も少ないとされていますが、現状では、年齢や持病の条件が整わなければ、保険適用外(自由診療)となることがあるのが悩ましいところです。

 こうして並べてみると分かるように、「一番優れている手術」ではなく、「人によって最適な手術が違う」というのが本当のところ。前立腺の大きさ、症状の程度、合併症の有無、そして「性機能を守りたいかどうか」など、優先したいことは人それぞれです。

 泌尿器科医の工藤大輔先生(八戸平和病院)もこう話します。

「前立腺肥大の手術は、それぞれ得意なところと注意点があります。患者さんが何を大切にしたいのかを、医師とよく相談して選ぶことが大切です」

 私が取材してきた中には、医師に勧められるまま手術を選び、後から「こんなに種類があったなんて知らなかった」と悔やむ男性もいました。決して医療が悪いのではなく、情報が届きにくいだけなのです。

 手術を検討する際、「尿が楽になればそれでいい」のか、「性やQOLも守りたい」のかを、自分の中で一度整理してみてください。何を優先したいかによって、選ぶ選択肢が変わってきます。 =つづく

(監修・工藤大輔医師=八戸平和病院 医療ライター・熊本美加)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    愛子さまが8月に伊勢神宮「式年遷宮」視察へ 将来は「祭主」を継ぐ可能性も

  3. 3

    検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    眞鍋かをり「愛子天皇待望論」は“陰謀論”発言が波紋…高学歴タレントコメンテーター生き残りの厳しい現状

  1. 6

    「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職

  2. 7

    来春の統一地方選の争点は「皇室典範」再改正で決まり 高市内閣支持率急落で野党にも一筋の光明

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    一番驚いているのは自民に入れた有権者 「数の力」をなぜ、こんなバカげたことばかりに使うのか

  5. 10

    今夏の専大松戸の継投策が「エース→2番手」ではなく「2番手→エース」の理由…いざ千葉県大会決勝へ