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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「果物」の正しい食べ方…食べ過ぎは脂肪肝のリスクあり

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 タンパク質は体のいたるところに存在します。血管壁のタンパク質が糖化すると動脈硬化につながり、神経に糖化が及ぶと糖尿病の合併症の糖尿病神経障害など、さらには、認知症、骨粗しょう症、肌あれなどとの関係も指摘されています。ビタミンやミネラルを含む果物で、若返りを期待して食べ過ぎて、老化を促進させては元も子もありません。

 ところで、果物は1日にどのくらいなら食べていいのでしょうか? 2024年に施行された「健康日本21(第3次)」では、1日平均200グラムの果物摂取量が目標として掲げられました。1日200グラム食べると、死亡リスク心筋梗塞などで亡くなるリスクが下がるといった疫学研究報告があるからとのことですが、一概に賛成できません。イチゴ1パックでおよそ250~300グラム。目標値をイチゴで達成するならば、毎日かなりの量を食べなければなりません。

 果物が体にいいと思い、無理をして高い果物を食べている方々がおられます。しかし、「果物の食べ過ぎはよくありません」というのが私の意見です。朝、100グラムまでならいいとしたいと思います。 =つづく

【連載】名医が指南 100年元気な肝臓の作り方

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