(2)突然の頭痛、胸痛、腹痛はすぐに「救急車」を呼ぶ

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 前出の三浪科長はこんな経験を困惑気味に話してくれました。

「銀座で飲んでいて、自宅のある中野区に帰るために救急車を呼び、自宅近くの救急センターに搬送を依頼した男性がいました。私たちは搬送されてきた患者さんは受け入れますが……」

 こういった不適切利用は論外として、救急医療の逼迫を助長する依頼も少なくありません。本当に必要な患者がスムーズに搬送されるためには、依頼する側も最低限の知識を身に付ける必要があるでしょう。

「どんな症状なら(救急車を呼ばずに)様子を見てもいいというのは、診察しないと何とも言えませんし、一般の人が判断するのは非常に難しい。判断に迷った時には、相談窓口♯7119に電話することをお勧めします。専門家(医師や看護師ら)が対応してくれます。一方、突然起こる頭痛や胸痛、腹痛、これまで経験したことのない激しい痛みの場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、痛みが少しずつ始まり長時間続いている場合も呼んだ方がいいでしょう。私たちは搬送された患者さんを重症度や緊急度の高い方から診察します。軽症の方は様子を見つつ、先に来ても後回しになる場合があります」(三浪陽介科長)

 こういった救急医療の事情を知らず、文句や暴言を吐く人もいるようです。時には患者からの暴力もあるという救急医療現場。救命率を上げ、現場スタッフの使命感ややる気をそがないためにも早急な改善策が必要です。 =つづく

(医療ジャーナリスト・油井香代子)

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