(2)突然の頭痛、胸痛、腹痛はすぐに「救急車」を呼ぶ

公開日: 更新日:

 前出の三浪科長はこんな経験を困惑気味に話してくれました。

「銀座で飲んでいて、自宅のある中野区に帰るために救急車を呼び、自宅近くの救急センターに搬送を依頼した男性がいました。私たちは搬送されてきた患者さんは受け入れますが……」

 こういった不適切利用は論外として、救急医療の逼迫を助長する依頼も少なくありません。本当に必要な患者がスムーズに搬送されるためには、依頼する側も最低限の知識を身に付ける必要があるでしょう。

「どんな症状なら(救急車を呼ばずに)様子を見てもいいというのは、診察しないと何とも言えませんし、一般の人が判断するのは非常に難しい。判断に迷った時には、相談窓口♯7119に電話することをお勧めします。専門家(医師や看護師ら)が対応してくれます。一方、突然起こる頭痛や胸痛、腹痛、これまで経験したことのない激しい痛みの場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、痛みが少しずつ始まり長時間続いている場合も呼んだ方がいいでしょう。私たちは搬送された患者さんを重症度や緊急度の高い方から診察します。軽症の方は様子を見つつ、先に来ても後回しになる場合があります」(三浪陽介科長)

 こういった救急医療の事情を知らず、文句や暴言を吐く人もいるようです。時には患者からの暴力もあるという救急医療現場。救命率を上げ、現場スタッフの使命感ややる気をそがないためにも早急な改善策が必要です。 =つづく

(医療ジャーナリスト・油井香代子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網