著者のコラム一覧
酒向正春ねりま健育会病院院長

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

「攻めのリハ看護」10項目とは(7)服用薬を6剤以下に減らす医師力と看護力が必要

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 現在でも、回復期病棟への入院時には、急性期病院からの転院患者にコロナ感染陽性者が散見されます。感染症管理は初動が重要で、“コロナ恐れて、人恐れず”の対策が基本です。このため、全職員の感染症対策はオンタイム、オフタイムとも常に行います。マスク着用、安全な接触間隔である2メートル以上を保つ、マスク着用での安全な接触時間は15分以内、一接触一手指衛生です。これらを怠ると、現在も容易に感染するのが新型ウイルス感染症です。

 次は、発熱患者発生時の対策です。これも初動が大切で、まず、抗原検査でインフルエンザと新型コロナの感染症を除外します。職員のコロナ感染では、感染明け復帰時にコロナ陰性をしっかり確認します。問題は入院患者にコロナ感染が発生した時で、迅速な隔離対応が原則です。しかし、当院は回復期リハビリ病棟であり、ほぼ全室が大部屋です。このため、2つのカンファレンスルームをそれぞれ2床の感染症病床に臨時変更できる設備対策を行いました。

 ただし、感染隔離は4床が限界で、それ以上の発生時は感染大部屋で一室隔離とした上で、感染患者はカーテン内隔離で対応します。20年には感染大部屋患者は全員感染しましたが、25年は感染大部屋内でも感染を免れる患者さんがいます。全職員による迅速な感染終息対策の実践を徹底した結果だと考えられます。さらに、新型コロナの感染力も低下しています。

 すなわち、常時感染対策、発熱時の初動重視、感染発生時の迅速隔離と迅速終息対策の実践が重要であり、すべての感染症対策に有効なのです。

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