深刻な病を患う患者さんとの接し方には医療人でも悩む
以前紹介した映画「みんな、おしゃべり!」では、聾唖は「聴覚障害」ではなく、皆が手話をしっかり理解しない社会なので「言語コミュニケーション障害者だ!」と主張する場面がありました。
市役所の職員は「耳が聞こえない代わりに別の感性が研ぎ澄まされているのではないですか」などと聾唖者を持ち上げようとしたのですが、「宇宙人みたいに言うな!」と叱られてしまいます。
自分とは違う立場に置かれた人に対して、自分の勝手な想像や偏見で、自分ではしっかりと配慮したつもりで接しても、相手にとってはとんでもない侮辱に感じることもあるということなのでしょう。
私の患者さんにがんが発症し、なかなか難しい状況にある方がおられます。
「抗がん剤、終わったんです!」
がんの治療中の方は、難しい状況でも、前向きな方が多いように思います。皆が皆、そういうわけではないでしょうが、今までたくさんおられました。しかし、そんな患者さんにも言葉が見つかりません。
「よかったですね……」


















