「心臓エコー検査」だけで治療方針を決定できるようになった
ほかにも、別の検査が必要なのか、この先どのぐらいの期間ごとに心臓エコー検査を行えばいいのかといった今後の方向性もわかるため、心臓エコー検査だけで治療方針の95%くらいは決定できるのが現状なのです。
心臓エコー検査は、放射線被ばくの影響をはじめ体にかかる負担が小さい低侵襲のものですし、費用も3割負担で3000円弱(自覚症状がない状態で受ける場合は全額自己負担)と、患者さん側も安心して受けることができます。機器の進歩は、まさに画期的といえるでしょう。
しかも、さらなる進化の伸びしろもまだまだあります。検査画像の画質のさらなる向上に加え、AIによる解析を導入することで、異常があった場合の見落としをより減らせるようになります。また、携帯端末のように小型化された機器に救急現場で必要な診断機能をすべて盛り込み、データをWi-Fi通信で転送することで、迅速かつ救命に不可欠な診療誘導を行えるようになり、重篤とされる救急患者さんの多くを占める心臓・大動脈疾患では大きな威力を発揮します。
ただ、機能や性能のアップによって機器の価格も高額になり、3D機能付きの高性能モデルは1台1億円を超えるケースが一般的です。規模の小さい医療機関では、導入はなかなか難しいのが実情といえます。


















